在宅勤務を取り入れたい企業必見!A社での働き方と当時の月収を公開します!

在宅ワーク

どうも!
子育てと両立できる「働き方」を探している1児の母・コティマムです。

テレビ局記者から無職&妊婦になった私は、東京の”自由すぎる企業A社”で「在宅ライターのアルバイト」をしていた時期がありました。

 

 

このA社は、私が在宅という働き方を本格的に始動するキッカケとなった会社です。
現在はフリーランスとして働いていますが、A社での体験から働き方に対する考え方が変わっていくことになりました。

この働き方は、「在宅勤務を取り入れたい!」と思っている企業の方にとっても、参考になるのではないでしょうか?

今回は在宅勤務に興味のある方へ向けて、コティマムがA社でどのような働き方をしていたのか、また、当時の月収やA社で働いて良かったことなどをお伝えします。

A社で担当した「キュレーションサイト」

A社の仕事は、「A社が提供するあるサービスのサイトで記事を書く」というものでした。サイトへの訪問者を増やし、サービスを利用する人を増やすための記事を書くのです。

あまり詳細は書けませんが、そのサービスが地域の観光や街おこし情報に関連するものだったので、各地のスポット情報などをネットで集めてまとめる」という作業でした。「○○県 梨狩り オススメスポット○選」「△△県 露天風呂温泉 オススメ○選」という感じの記事です。

情報源は基本ネットです。Twitterやインスタグラムの口コミなども参照にするというものでした。つまりこれも、「キュレーションサイト」「まとめサイト」ですね。

ただ、例えば以前書いたような「トマト」「美容」などのテーマで記事を書くよりは、「オススメの場所を紹介」という切り口だったため、場所そのものの裏取りをすることは可能でした。

 

問題は、写真の使用許諾です。

A社の場合、写真はフリー素材で”それらしい写真”、例えば「梨狩り」なら梨のフリー素材写真、「温泉」なら温泉のフリー素材写真を使うことで、「取材をせずに記事を書く」という方法をとっていました。公式の写真を使わず、風景写真などを用いて記事を作成するのです。

また、Twitterやインスタグラムの口コミを引用し、「ネット上や口コミで話題になっている情報」をまとめる事に重きを置いていました。

記者の立場としては、こうした書き方には違和感がありました。

当たり前ですが、オススメスポットを書くならリサーチした上で、オススメ先に連絡し、記事に取り上げたい旨も伝え、取材します。自分で撮影した写真を使うか、許諾をとってオフィシャル写真を使わせてもらいます。こうした流れを踏まえて記事を書くのが当たり前でした。

ただ、当時はさまざまなキュレーションサイトまとめサイトが乱立していて、過渡期というか、本当にいろいろな試みがなされている時期でした。明確なルールなどもなく、WEBはWEBの世界で独特のメディアのあり方が成り立っていました。

A社もライティングの部署を新たに立ち上げたばかりで、手探りながらサービス向上のために新たな取り組みをしているといった感じでした。ひとまずは、A社のルールに沿って記事を作成する日々が始まりました。

※ちなみに、記事を書く部署はすでになくなっています。サービス自体は続いていますが、サイトはリニューアルし、記事掲載ページも今はありません。(つまり私はもうこのA社では働いていません)。

キーワードを使った記事作成を学ぶ

これまで記者として取材や張り込みなどをしてきたコティマムにとって、「キーワードを選定して取材なしの記事を作成する」というのは新たな試みでした。

A社で作成する記事のキーワードは社員さんやインターン、ライターの中でWEBライティング経験のある方がリストアップや選定をしていました。

当時の私は「WEBライティング」というものをよく理解していなかったので、このキーワードが何のために、どのように考えられているのか、あまり深く考えていませんでした。

私の仕事は与えられたキーワードをネットでリサーチし、自社サイトやサービスに誘導できそうな「おすすめスポット」や「観光情報」などの記事を作成することでした。今思うと「SEOを意識した記事作り」のためだとわかるのですが、当時は限られたキーワードの中で、さらに取材ができない中で、「いかにクオリティの高い記事を作るか」ということの方に意識がいっていました。

もちろん、クオリティの高い記事を書くことは大事(というか当たり前)ですが、WEBライティングにはWEBライティングの知識やテクニックが必要です。今振り返ると、当時の私は「WEB検索やWEBライティングを意識した記事の書き方」ができていなかったと思います(反省点です)。

しかしA社を経験したことで、

・リサーチに裏打ちされたキーワードから記事を作り、自社サイトに誘導する

SEOを意識した記事を作る

・キーワードから「読まれる記事を作る」

という新たな概念を学ぶことができました。自分の中にある「記事」に対する考え方も柔軟になった気がします。

経験値はさまざま!A社に集まったライター

私が実際に都内のオフィスに出勤したのは1週間程度でしたが、そこで同じ時期に入ったライター仲間に出会いました。

ライターといっても、さまざま。

・ファッション系の業界からWEBライディングに転職した経験者

・個人でブログを運用されている方

・未経験で初めてライターデビューする方

いろいろでした。みんな、時給でのアルバイト雇用です。

ライターをまとめるのは、A社の社員さんやインターン生でした。もともと「編集部」のような組織ではありません。社員さんやインターン生も全てが手探りな中で、サイトを運営していました。

ここで出会った仲間とは、後に記事のあり方WEBメディアのあり方など、いろいろと議論しあう仲になりました。このあたりのことは、また後々つづっていきます。

「東京から何百キロも離れた自宅」が職場になる

A社で働いてよかったこと、それは「どこにいても仕事ができる」と実感したことです。

コティマムがA社に入社した時、すでに妊娠5ヵ月でした。壮絶なつわりから少し解放され始めていたこともあり、都内にあるA社に1週間ほど通勤しました。

出勤中は、社内の仕組みや記事の書き方(ルール)を学び、在宅で仕事をするために必要なツールなどを自分のパソコンに取り込みました。そして入社してわずか2週間後、私はついに夫が待っている地方都市へ引っ越したのです。

ここから「会社は東京、職場は自宅」という在宅ワークがスタートしました。

地方都市に引っ越していろいろな手続きを行っている期間、仕事はお休みしていたのですが、その後自宅でA社の在宅ワークを再スタートさせました。

仕事をする際は、まずA社のシステムにログインし、「これから仕事をする」ということを伝えます。オンラインでつながっていることで、今システム上に何人の社員さんやライターがいて、どれくらいの人が作業しているのかがわかるようになっていました。

疑問点や質問があればSlackなどの連絡ツールで即座に連絡を取り合い、意見交換もできました。定期的にSkype会議もあり、社員さんや他のライターさんの顔を見る機会もあります。

他のライターさんは2ヵ月くらい都内のオフィスに出勤したようですが、その後、それぞれ自宅で作業という形になりました。

会社は東京にあるのに、何百キロも離れた自宅で仕事ができる。それぞれが離れた場所にいるのに、オンラインでつながっていて、一緒に仕事をしている。不思議ですが、とても便利な働き方だと思いました。

在宅ライターの1日〜妊婦編〜

A社に勤めていた時、ちょうど私は妊娠中でした。妊娠中の私が家でA社の業務をどのように行っていたか、在宅ライターの1日と月収についてお話します。

A社での働き方ですが、事前に週何日、何時間勤務できるかをシフトに記入しておきます。私は最初こそ不定期でしたが、すぐに週5日、8時間の固定になりました。しかも当時、時給1,400円。残業した分は割増の残業代も支払われました。

当時の私の基本的な家でのスケジュールは、

・AM8:00 起床、朝食、夫を送り出す(夫はもっと早く出ていることも)
・AM9:00 洗濯や掃除などの家事
・AM10:00 仕事スタート(リサーチ&原稿執筆)
・AM13:30〜14:30 お昼休憩&食材の買い出しなど
・AM14:30〜 仕事再開(リサーチ&原稿執筆)
・AM19:00 仕事終了(報告)
・AM19:00〜 夕飯作りや食事、お風呂など(就寝時間はバラバラ)

という感じでした。

実は当時、A社で実際に働いた期間はわずか4ヵ月と2週間程度でした。というのも、入社した段階ですでに妊娠中期だったので、途中から産休・育休に入ったのです。

A社では在宅とはいえ1日8時間×週5日の勤務だったので、社会保険に入れてもらうことができました。そのため、A社で産休・育休を頂くことができたのです。

産休に入るまでの約4ヵ月間ちょっとの働き方ですが、基本的には「10:00〜19:00まで、休憩を好きな時に1時間」という形で、8時間の勤務をしていました。

10:00になると自宅PCから会社のスケジュール管理画面や連絡ツールにログインし、「これから業務を開始する」という旨を伝えます。

A社が用意している記事作成のためのキーワードリスト(Googleのスプレッドシート)の中から、どのキーワードで記事を作成するか選びます。他のライターさんと重ならないように記事化するキーワードを選び、リストに名前を記して原稿を作成していきます。リサーチ、口コミや画像収集、原稿執筆、見直しetc、完成までには結構時間がかかります。

だいたい1日で2〜3記事UPするルールでした。基本的に執筆中は連絡ツールなどを常にオンラインにしておき、質問やわからないことがあったら、その都度確認していました。

誰がオンラインになっているか(誰が勤務しているか)は画面上でわかるので、社員さんや他のライターさんとは常に連絡がとれる状態でした(といっても、基本は黙々と執筆するだけでしたが)。

お昼休憩を取りたくなったら、連絡ツールで休憩に入る旨を伝えます。休憩をいつ取るかは個人の自由です。私の場合は妊婦だったので、妊婦健診などで病院に行く機会がよくありました。その際も途中外出や休憩の旨を連絡ツールに入れて抜けていました。

ですので、スケジュールが

・AM8:00 起床、朝食、夫を送り出す
・AM9:00 洗濯や掃除などの家事
・AM10:00 仕事スタート(リサーチ&原稿執筆)
・AM13:00〜16:00 外出(昼食、病院、買い出し、夕飯作りなど)
・AM16:00〜21:00 仕事(リサーチ&原稿執筆&報告)

というふうに、流動的に動くこともありました。

外出で抜けた時間分だけ長く働いてもいいし、そのまま8時間に達していない状態で終業してもOKでした。働いた時間分の時給が支払われるという形です。

この時期の私は、お腹に子どもがいるとはいえ基本的には家で一人でしたので、家で集中して黙々と執筆作業に取り組んでいました。この時点では「在宅ライターって本当に働きやすい!!これなら、子どもができても自宅で続けられる!!」と悠長に考えていました。

が、実際に子どもが生まれると……こんなに仕事に集中することはできませんでした。

在宅と子育ての両立がこんなに難しいとは!!!!

このお話は別途、詳しくお伝えする予定です。

ひとまず、妊婦時代はただひたすら黙々と、特に弊害もなく自分のペースで8時間勤務を続けることができたのでした。

妊婦時代の在宅ライターの月収は20万超えだった!

A社は完全時給制でしたので、フリラーンスのような1記事=○○円という支払い形式ではありませんでした。

当時、時給1,400円でしたから、1日8時間で日給11,200円。私は基本週5で入っていたので、1週間で56,000円。月収にすると224,000円ですね。8時間を超えた働いた分は割増の残業代もつきました。

もちろん、私は妊婦でしたので体調不良などもあり、週5で働かない時もありましたし、8時間に満たない時もありました。ですが、だいたい20万円前後の手取りになりました。社会保険を引いても、17〜19万円になったわけです。

これは本当にありがたいことでした。正社員時代から手取りは減りましたが、それでも、アルバイトで20万円前後もらうことができ、社会保険にも加入できたわけですから。

しかも、完全在宅です。外に働きに行かなくていいのです。

当時、近所のスーパーなどの時給を見ると、900円〜950円くらいでした。東京時給で完全在宅で働けるというのは、本当にありがたかったです。

私は東京から何百キロも離れた地方都市で作業していましたが、都内にいる他のライターさん達は、打ち合わせで出社することもあったようです。その際はもちろん交通費も支給されていました。

A社はIT企業ですが、WEBメディや媒体ではありません。ライターを自社で雇ってWEBメディアのように記事を掲載していくというのは、この時初めての取り組みだったと思います。

社員さんもインターンさんもメディアや原稿制作の知識はほぼ素人に近かったわけですが、それでもライターを集めて、そのライターを完全在宅OKにして時給を払っていたなんて、本当に太っ腹な会社だと思います。

今、このような完全在宅で時給制のライターを探してもなかなかありません。だいたいが1記事=○○円といった、単価での支払いになります。

まとめ

A社ではキュレーションサイトの記事作成という仕事を任され、「時給制の完全在宅」というスタイルで勤務することができました。

地方都市にいながら、東京の会社から仕事を請けることができたのです。しかも時給制だったため、安定した収入を得ることもできました。「時給制の完全在宅」という働き方は、かなり珍しいスタイルです。しかも、A社の場合は未経験の方でも挑戦できる環境がありました。また、キーワードを選定して「SEOを意識した記事を作る」という点も、このA社に入って初めて学んだことでした。

今回は、妊婦時代の私がどのように在宅で働いていたか、またその際の月収についても公開しました。残念ながら、このA社の完全在宅の部署はもうなくなってしまっています(つまり私もA社を退社しています)。このような”おいしい仕事”は、経営側も維持していくのが難しいのでしょう。

それでも、A社ほどの好条件ではありませんが、2019年現在、在宅ワークを推進している企業は増えていると思います。現在フリーランスで原稿執筆を請け負っているコティマムも、実は今1社ほど「完全在宅・時給制」で原稿を書かせてもらっている企業があります。
(※追記:2020年3月現在は2社に増えました)。

これはもともと、1記事=○○円という形でフリーランスで請け負っていた企業から、「時給でやりませんか?」と声をかけてもらい、業務形態が変わったものです。A社の時給と比べると低いですが、それでも執筆にかかった時間がお金になるのはありがたいです。

働き方改革の推進で、今までよりは在宅ワークに関して門戸が開けてきていると思います。「完全在宅・時給制」を取り入れる企業も増えてくるかもしれません。興味のある方は、まずは求人サイトやエージェンシー在宅ワークと検索してみてください。

また、「在宅勤務を取り入れたい」と思っている企業の方!
SkypeやSlackを利用しながら、遠隔で仕事をすることは可能です。社内システムをうまく構築できれば、時給制の在宅勤務を実現できます!働き方改革が進んでいる今だからこそ、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?

コメント

  1. しじみ より:

    こんにちは!はじめまして。
    私も将来在宅で働きたくてウェブライターのアルバイトを探しています。
    とても興味を持ったのでもしよろしければA社について詳しく教えてください!

    • コティマム コティマム より:

      しじみ様

      初めまして。コティマムです。ブログを読んで頂きありがとうございます。
      しじみ様も在宅やウェブライターの職に興味を持たれているのですね。

      A社は都内のIT企業ですが、
      現在すでに在宅ライターの部署そのものがなくなり、求人も行っていません。
      A社のような完全在宅の時給のライター職はかなりレアで、
      私も再び似たような求人を見つけることができていません。

      具体的な企業名をお伝えできず申し訳ないのですが、
      代わりに私が在宅ライターを探す際に参考にしたサイトやエージェンシーを記事にしました。
      「在宅ワーク希望者のためのオススメ求人サイト&エージェンシー」
      https://cotymagazine.com/2019/06/22/zaitakuworkstart7/
      少しでも参考になれば幸いです。