在宅ライターって何?実際にやってみた元記者が仕事内容を教えます!

パソコンで作業 ライター

はじめまして。コティマムです。在宅ライターをしている30代1児の母です。未収園児の子育てをしながら、自宅で仕事をしています。

もともと東京のテレビ局で記者として働いていましたが、夫の転勤による地方都市への引っ越し、私の妊娠・出産などを経て、一度「無職」になりました。

そんな時に出会ったのが、在宅ライターという仕事です。

私が在宅ライターに出会ったのは2017年頃。ちょうど働き方改革が叫ばれ始め、社会的にも在宅ワークや副業など仕事の幅が広がってきた時期でした。

このブログでは、子育てしながら働いてる方、これまでとは違う働き方をしてみたい方、在宅ワークに興味がある方に向けて、自分の体験や思いをつづっていければと思います。

今回は実際にコティマムが在宅ライターをやってみて知った「在宅ライターの仕事内容と種類」をお伝えします。

在宅ライターの仕事内容と種類

「そもそも在宅ライターってなに?」「どんなことを書いてるの?」って思う方もいらっしゃいますよね。

在宅ライターの仕事内容、それはずばり、原稿を書くことです。
書く内容や文字数などは、依頼主やメディアによってさまざまですが、「リサーチ」→「原稿執筆」→「校正、修正」という手順を踏んで、ようやく表に出すことができます。

では、具体的にどのような仕事の種類があるのでしょうか?

WEBライティング

在宅でできるライティングは、いわゆる「WEBライティング」をイメージされる方が多いと思います。基本的には取材した内容やリサーチした内容を原稿化してWEBサイトなどで掲載するものです。

「WEBライティング」とひと口で言っても、種類はさまざまです。
具体的な仕事内容を見てみましょう。

商品やサービスを紹介する記事・商品の説明文

企業の商品やサービスの紹介・説明文など作成する仕事です。

こうした紹介記事の原稿制作の場合、勤め先や依頼主である企業から指示があり、指定された商品やサービスの紹介文、説明文などを作成していきます。

記事の制作マニュアルやレギュレーションは勤め先や依頼主である企業が作っているので、そのルールにのっとって執筆します。商品やサービスに関する基本情報や資料も依頼主や企業から提供されます。実際に商品やサービスを利用、体験してみることもあるでしょう。基本的にはキーワードやタイトル、構成、文字数なども指定される場合がほとんどです。

なかには商品やサービスに関するネット上の情報や口コミをまとめるといった、キュレーションサイト系の書き方もありますが、企業に勤めている場合や、企業と直接契約している場合は、「正式な情報と的確な指示」に基づいて執筆することになります。

ある意味、書き手にとっては親切で執筆しやすいスタイルです。

コラム記事

ライター経験者や、専門分野で原稿制作に携わってきた方は、コラム記事の執筆を任される場合もあります。「金融系の情報や商品に強い」「車関係のマニュアルに詳しい」といった強みが武器になります。

そのほかにも医療系、芸能系、恋愛系、料理系、教育系、占い系……などなど。自分の経験や体験をもとに自由に原稿化する場合もあれば、依頼主や掲載先のメディア(編集部)からの指示によって毎回テーマを決めて書く場合もあります。

これまでに記者やライターとして「何かの分野に特化して取材してきた方」はもちろん、「ひとつの分野でプロとして仕事をしてきた方」も、コラムを書くことができるチャンスがあります。

求人広告制作

在宅ライターや業務委託で多いのが、この求人広告制作です。総合転職サイトやアルバイトの求人サイトはもちろん、医療系、タクシーやバス会社など、ひとつの分野に特化した求人広告もあります。

基本的にはクライアントに直接取材に行き、インタビューや撮影をして原稿を作成します。なかには、ヒアリングシートや資料をもとに作成する場合や、すでに作成してある原稿をリライトする場合も。

ほとんどが「取材ありき」なので、取材経験のある方が優遇されるでしょう。

キュレーションサイト・まとめサイト

ここ数年増えてきたのがキュレーションサイト、まとめサイトです。

美容、旅行、料理、ライフスタイルなどなど、あるテーマに特化した情報を整理し、まとめられたメディアです。インターネット上の情報をまとめて、読者が知りたい情報をわかりやすく伝えてあげるのです。「子育て情報に特化したメディア」や「暮らしのお役立ち情報に特化したサイト」など、幅広いキュレーションサイトやまとめサイトがあります。

そして圧倒的に依頼が多く、書き手が多いのもこの分野です。

キュレーションサイトやまとめサイトの場合も、依頼主や所属先であるWEBメディアや編集部が制作マニュアルやレギュレーションを決めています。編集部からキーワードや構成の指示を受けて、それに沿った情報をインターネット上で探し、整理し、まとめていくことになります。

ネット上で情報をリサーチする時間はかかりますが、直接の取材や許可取りがない分、ライター未経験者の方がライターデビューするのに向いています。

ただし、そのネット上の情報が本当に正しいかどうかわからないので、書き手は気をつけなければいけません。2016年頃までは、ネット情報を鵜呑みにした真偽のわからない情報を集めたまとめサイトが流行っていましたが、2019年時点で、風潮が変わってきているのを感じます。キュレーションサイトやまとめサイトのクオリティやモラルに対する意識も厳しくなっています。

個人のブログ

個人のブログが”バズる”場合もあります。自分の好きなことや趣味について記事を書いたり、興味のある分野についてまとめてみたり。自分の経験をもとに役に立つ情報や「how to」を教えてあげるブログもあります。

ブログを通してSEO(検索エンジン最適化)対策を学び、文章を書くことにも慣れていくので、個人のブログ運用経験が、ライターにつながる可能性もあります。

実際、最近のWEBライティングやWEBマーケティングの求人では、「個人ブログ運用経験者」「SEO対策経験者」を応募資格としている企業もあります。

コティマムが実際にやっている在宅ライターのお仕事

コティマムの場合は元記者で「経験者枠」なので少し特殊なのですが、これまでにやってきた・現在やっている在宅ライターのお仕事をご紹介します。

在宅なので電話取材や資料などをもとに記事を書くことが多いですが、月に何度か打ち合わせをして直接話を聞く場合もあり、幅広く対応しています。在宅といっても取材が発生するものも多くあり、コティマムの場合は基本的にほとんど取材が発生する原稿制作です。

今回は「取材を必要としない原稿制作」、「取材を必要とする原稿制作」に分けてお伝えします。

完全在宅:現地取材を必要としない原稿制作

観光PRサイトのトピックス記事

地方自治体の観光スポットを紹介する原稿を書く仕事です。

今はもうやっていないのですが、在宅ライターを始めた初期の頃に出会った仕事です。
とある自治体が運営する公式の観光PRサイトに記事が掲載されます。
記者時代の仲間から紹介して頂いたもので、基本的には自宅で記事を制作しました。

というのも、その自治体がコティマムの住む場所から遥か遠くのエリアにあるため、
滅多に現場に行けなかったからです。

どのように仕事をしていたかというと、電話取材です。
その自治体の取り上げたい観光スポットや行事を行っている施設、お店、運営会社などに電話で取材交渉し、許可が出たら詳しく情報をヒアリング。
または質問事項などをメールで送り、後日返信して頂く。
また、掲載可能な写真やポスターデータなどもメールで頂き、記事化していました。

この仕事は自治体が基盤にあったため、その自治体の観光課の協力体制もあり、
必要な情報や写真などは手に入りやすい環境でした。

現場に行かなくても自宅で電話取材し記事が書けるのはありがたい環境でした。

インターネット番組の記事化

とあるインターネット番組の内容の記事化もやったことがあります。
その番組は、放送終了後に自社サイトで放送内容を紹介しており、
ライターには記事化してほしい番組の放送部分の同録が送られてきました。

ライターは同録を見ながら編集担当と取り上げるべきポイントをすり合わせ、
放送内容の紹介記事を作成します。
ただ出演者のコメントを文字起こしするのではなく、
取り上げるべきコメント内容や最も伝えたい内容を際立たせ、構成を考えます。

完全在宅でできるので便利ですが、同録を見る時間が結構かかるので、
記事完成までに少し時間がかかってしまいます。

この仕事はクリエイター向けの求人エージェントから紹介されたものですが、
現在は契約を終了しています。

企業口コミサイトを利用したコラム作成

こちらは現在も継続している仕事です。

働き方やビジネスの内容に特化したWEB媒体で記事を執筆しています。
その媒体が運営する企業の口コミサイトの情報をもとに、
媒体側から依頼されたテーマに基づいて
コラム記事や働く人々の現場を伝える記事などを作っています。

正確な情報源をメディア側が用意してくれているのと、
電話取材などをしなくとも完全に在宅で書けるため、
書き手としては非常に書きやすい環境が整っています。

この仕事は在宅ワークなどの求人検索サイト「mamaworks」に登録していた時に、
WEB媒体の運営運営会社からスカウトメールが届いて知ることができました。

企業から依頼された原稿の校正、修正作業

これは原稿制作ではないのですが、すでにある原稿をチェックする仕事です。

キュレーションサイトやポータルサイトなどを運営する企業から、
「自社のライターが作成した記事をチェックして校正してほしい」と依頼を受けました。短期間での契約でしたが、普段は主に原稿を「書く側」なのでとても勉強になりました。

誤字脱字はもちろん、言い回し、表現、統一表記、固有名詞、広告ガイドラインなどをチェックしながら記事を確認、修正します。記事の誤表記を探すため、かなり細かい作業になります。また内容によってはバッサリと丸々削除して、新たに書き直すことも稀にありました。

大変な作業ではありますが、完全在宅でできる仕事なのでありがたかったです。

取材を必要とする原稿制作

在宅ライターといっても、完全在宅でできるものは限られています。
ほとんどがキュレーションサイトや同録・資料を見て記事を制作するもの、電話取材できるものです。
(キュレーションサイトは単価が低いものが多いので、個人的には受けませんでした)。

取材が発生する原稿制作は、その分単価も高くなります。
取材の間はもちろん在宅ではありませんし、時間も拘束されます。
しかし在宅での契約なら、自宅から取材現場に直行直帰できるうえ、
原稿は自宅で書けます。

取材の時間だけ外出できる環境が整えば、子育て世代の方でも可能な働き方です。
コティマムはワンオペ育児と待機児童(保育園落ちた)というWパンチでしたが、
子どもが幼稚園プレに通うようになってからは、
その時間だけ取材に出られるようになりました。
(そしてその分、単価も上がりました)。

ここでは、取材と在宅を取り入れた仕事をご紹介します。

求人広告制作

フリーランスや業務委託のライターで圧倒的に多いのが、企業の求人広告制作です。
飲食店、病院、建設業、運輸業界……、さまざまな職種の求人広告を作っている求人広告制作会社があります。

求人広告制作会社でライターを募集している場合もありますし、クリエイター系の求人エージェントが業務委託の求人制作ライターを募集している場合もあります。

コティマムも求人エージェント経由の業務委託で飲食店や病院の求人広告を制作した経験があります。自宅から直接クライアント先へ向かい、2時間程度取材と撮影をし、あとは締め切りまでに自宅で原稿制作をするという流れです。

こちらは単発での仕事でしたが、現在は運輸業界の求人広告を定期的に制作しています。

求人広告には表記にいろいろとルールがあるので、
慣れるまでは難しく感じるかもしれません。
しかし、WEBライティングで単価がよい職種としては圧倒的に募集が多い分野でもあり、取材・撮影・広告表現などを学べるチャンスです。
求人広告で実力をつければ、さらに仕事の幅が広がるかもしれません。

企業HPの原稿制作

ホームページ制作会社などから依頼されるのが、企業のホームページ制作です。

企業の代表や人事部などを取材し、ホームページに載せる原稿を作ります。
カメラマン、デザイナーはきちんとプロがいるので、
ライターは取材と原稿制作に集中できます。

コティマムの場合は、
企業の代表を取材しトップページに載せる代表あいさつを書いたり、
代表、人事担当、社員を取材して全ページ分の原稿を書いたりと、
規模もページ数もさまざまですが何社が作らせて頂きました。
「会社の取り組みを知ってもらいたい」「主力商品を際立たせたい」「採用ページに力を入れたい」など、企業が求めるものはさまざまです。

依頼先であるホームページ制作会社の営業担当としっかりコミュニケーションを取りながら、カメラマン、デザイナーと協力してクライアントの魅力を引き出せる原稿を作っていく必要があります。

ランディングページの原稿制作

こちらも、ホームページ制作会社から依頼されることが多い案件です。

「ランディングページ」、LPと呼ばれるものですが、
インターネットで検索した訪問者が最初に訪れるページのことです。
訪問者が最初にアクセスして着地(Land)するという意味です。

LPにも広義、狭義で意味がありますが、
皆さんが見ている多くのLPが、「必要な情報を1ページに集約している」ものでしょう。

たとえば化粧品や健康サプリなどの商品、英語教材やビジネス商材、
エステやジムなどのサービスといった広告ページを見たことはありませんか?

現状の悩みや課題がトップに書いてあり、その続きに「この◯◯を使えばこんなに変わります!」といった実例や、体験者の声などが書いてあるページです。
スクロールすると「お問い合わせ」や「お試しを注文する」、
「入会する」などといったフォームが出てくる、あれです。

ホームページの原稿制作を行うようになってから、
こうしたLPの制作も依頼されるようになりました。

この場合も、資料だけで原稿を書く場合もあれば、
企業に取材に行く場合もあります。

育児系メディアの特集記事作成

子どもがいることもあり、育児系メディアの記事を書く機会も増えました。

子育て系のイベントや、子連れで行けるお店へ取材に行くこともあれば、
子ども向けのお菓子や保険、習い事などの情報を企業から頂き、
PR記事を書くことも。
PR記事の場合は、取材に行かずとも資料と電話・メール確認で執筆が可能です。

取材の場合も、基本的には2〜3時間程度の拘束で、記事は自宅執筆です。

企業の社長さまやお店のオーナーさんのブログ記事の執筆

これは意外な依頼でしたが、ブログ記事の代筆です。

企業の社長さんや、エステサロンのオーナーさんなどから、
自社HPを持っているのに、「自分でブログを書けない」という相談がありました。

これまで積み上げてきたもの、成果を出してきたもの、
人々に伝えていきたいことがたくさんあるのに、
それをうまく文章にできないというのです。

そこで月に1回程度、そういった社長さんやオーナーさんとお会いし、
取材(というより雑談)し、書きたいことや伝えたいことを引き出し、
ブログ記事を作成するという仕事をしていた時期がありました。

これはボランティア価格でしたが、
知らない業界の話を聞くことができて勉強になりましたし、
ブログによる会社の見せ方、ブランディングなども考えさせられました。

まとめ

在宅ライターといっても、携わるメディアや執筆する内容はさまざまです。経験者向きのもの、未経験からでも挑戦できる分野もあります。

興味のある方は、自分がどのようなライティングに向いているか、どのような分野に挑戦したいか、一度考えてみる必要があります。

取材をもとにした記事、キュレーションサイトのような記事……と、執筆内容も多岐にわたるので、まずは自分がどの分野でライターになりたいかを考えてみましょう!

今後ブログでは、(書ける範囲ではありますが)各仕事の単価、仕事の見つけ方などもつづっていく予定です。

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