【実録】フリーランスライターとして稼ぐ方法〜最初の報酬は月9,000円だった〜

記者の手もと フリーランス

こんにちは!在宅ライターのコティマムです。

10年以上マスコミ業界で記者として働いていたコティマムですが、現在はフリーランスのライターとして活動しています。その中でも、妊娠、出産を経たここ2年半くらいは在宅ライターとして仕事を請け負っています。

在宅ライターやフリーランスを目指している人にとって、最も気になる点が収入や稼ぎ方ではないでしょうか?実際、フリーランスはなかなか仕事が安定しません。

 

 

今回は私の実体験として

・どのようにフリーの道に進んだか

・実際どれだけ稼げているのか

・稼ぐためにはどうすればいいか

といったお話をお伝えします。

実際のところ、私もまだまだ稼げていないのですが、自分がフリーランスをしながら感じていること、改善したい点などを伝えることで、少しでもお役に立てればと思います。

突然の部署消滅!アルバイトからフリーランスへ

コティマムは自ら望んでフリーの道へ進んだわけではありません。

過去記事にも書きましたが、妊娠中は都内のA社でアルバイトとして在宅ライターをしていました。こうした働き方は妊娠中の就職活動を通して知り、運良く条件の良いA社に就職できたのです。

 

 

A社では産休・育休まで取らせてもらえたのですが、育休を取り始めて半年経った頃、「在宅ライターの部署がなくなる」という知らせを受けました。これは仕方のないことだと思います。時給制で完全在宅という、かなりレアな部署でしたから、売上などの面から人件費削減の際に最も目立つ部署だったのは理解できます。

知らせを受けた際、ライター仲間はすでに退職という形になっていましたが、私は幸か不幸か育休中だったため、退職まで時間がありました。そこで、育休明けまでに新たな仕事を探そうと就活を始めたのです。

この就活中に、様々な苦難に直面します。別途詳しく書く予定ですが、正社員やフルパートといった働き方が、思うようにできなかったのです。そこで、「A社で学んだ働き方を活かせないか?」と思い、フリーランスの道も視野に入れました。

以前紹介した求人サイトエージェンシーの中から、業務委託でライター募集している企業へ積極的に申し込みました。

 

 

そして、本当にいろいろな企業に出会いました。

求人サイトを通して出会ったさまざまなフリーライターの仕事

①某ネット番組の記事制作ライター

フリーランス初の仕事となったのが、某ネット番組のライターです。エージェンシー経由で見つけました。仕事内容は、立ち上がったばかりの某ネット番組の「オンエア後の映像を記事化する」というものでした。

オフィシャルの映像が放送後にメールで送られてきて、800文字程度の内容にまとめるのです。執筆した記事は番組の公式サイトに掲載されるため、番組に誘導するための記事を書くのです。

構成は映像を見て自分で考えますが、編集部から使い所や取り上げて欲しい内容の指示がある場合もありました。映像から記事内容に合う画像も抜き出し、画像と共に提出するまでが仕事でした。現在は契約しておらず、この仕事はしていません。

②マネジメント会社の記事制作

私が現在住んでいる地方都市のマネジメント会社が、フリーランスのライターを募集していました。

実は面接をしてから半年ほどは全く仕事依頼がなかったのですが、現在はコンスタントに仕事をしています。

この企業の社長さんのセミナーを記事化したり、取引先の記事を書いたりと、依頼や単価はその都度違います。

③某ビジネス系サイトの記事制作

都内の会社が運営する、某ビジネス系サイトの記事制作です。

この仕事は、求人サイト「mamaworks」で先方から「仕事しませんか?」とスカウトメールが届いて出会いました。テスト記事を書いて合格し、現在も続けています。

週に1回、記事を提出するという流れで、キーワードをもとに働き方やビジネスパーソンに関する記事を執筆しています。

④医療系の求人広告制作

看護師の求人サイトに載せる記事を制作する仕事で、エージェンシーを通して契約しました。病院へ出向き、看護師さんや事務長さんにインタビューし、撮影を行います。原稿を制作し納品、修正するまでが一連の流れです。

私は医療分野は全くの未経験なのですが、取材経験があるということで「取材ありき」で仕事を請け負っています。これまでに何度か取材に行き、記事を書きました。とはいえ頻度は少ないため、最近はほとんど稼働していません。

⑤育児系WEBサイトの記事執筆

コティマムが住んでいる地域で発行されている育児系マガジンの原稿制作です。マガジンはWEBサイトと連動しています。

最近始めたばかりなのですが、育児系の役立つ情報を取材し、記事化します。広告主である企業からオフィシャルの資料を頂いて記事を書くもの(在宅でできるもの)と、取材に出向いて書くものがあります。私はどちらも行っています。

⑥インターナショナルスクールの広報

これは珍しい求人だったのですが、インターナショナルスクールの広報を在宅で数ヵ月だけ行いました。

基本は出勤スタイルだったのですが、在宅勤務を認めてくれたのです。

基本的には、学校行事のブログの更新、保護者へのお手紙の執筆、地元のタウン誌やマガジンに出す広告文章の作成、校正、企業などへのプレスリリースの作成でした。

ただ、やはり在宅というやり方はなかなかうまくいかず、双方が仕事しづらくなったため、5ヵ月ほどで契約を終えました。

この仕事は個人的には結構苦しかったのですが、プレスリリースや保護者への手紙など、新たな文章の書き方を学べた良い機会でした。

人からの紹介で仕事につながったフリーの仕事

求人サイトを通して見つけた仕事もあれば、「人の縁」でつながったものもあります。

①観光PRサイトの記事制作

記者時代の元同僚が紹介してくれた仕事です。同僚が某県の出身で、某県の観光PRサイトの立ち上げに関わっている人物と知り合いだったのです。

そういった縁から、元同僚と共に記事制作に携わるようになりました。

コティマムは某県から離れた場所に住んでいるので、基本は電話取材でヒアリングし、資料やオフィシャル写真をいただく形で記事を制作していました。

②バス・タクシー業界に特化した求人広告&ホームページ制作

これも人の縁でつながった仕事です。

①の観光PRサイトの仕事を進める中で出会った編集長から、「僕の知人が、コティマムさんの県でライターを探しているので、どうですか?」と紹介してくれたのです。

この紹介をキッカケに、現在はバスやタクシー業界に特化した求人広告の原稿制作を請け負っています。また、求人広告から発展して、企業のホームページ用の原稿まで作るようになりました。基本は自宅で執筆していますが、東京や大阪、広島などに取材に行くこともあり、今後も取材は積極的に行っていく予定です。

③突発の仕事依頼

コティマムはもともと記者ですが、その中でも芸能分野を担当していました。なので、現在も芸能系の取材や、芸術、音楽、古典芸能系の記事執筆を突発で依頼されることがあります。

また「ライターをやっている」と言うと、プライベートでも意外と仕事をいただける場合があります。

「チラシを作りたいので文言を考えてほしい」

「文章のチェックをしてほしい」

などなど。まだ個人間の依頼は少ないですが、どんなところにも仕事につながるチャンスはあるのだな、と感じています。

月収9,000円からスタート!厳しいフリーの道

以上のように、コティマムは求人サイトエージェントの情報を元に、就職活動をしました。すでに契約を終えた仕事もありますが、現在もまだ続いている業務もあります。

ただ、安定的に稼げているかというと、答えはNOです。

コティマムが初めてフリーランスとして始めた「某ネット番組の記事制作ライター」の単価は、1記事3000円でした。文字数は800文字と少なめでしたが、映像を見て画像を抜き出す作業も含めます。私はだいたい1時間半〜2時間で作業していました。

毎回コンスタントに依頼があるわけではなく、初月に作業した日は月に3回だけ。

つまり、原稿料は月9,000円でした。

コティマムのフリーの道は、月9,000円からスタートしたのです。

1記事あたりの報酬をぶっちゃけます!!

その他の仕事の単価はさまざまです。

媒体名は避けますが、1記事あたりのコティマムの単価は幅があります。

最も低いものが3,500円(800文字程度)。それ以外は在宅執筆で5,000円(1000文字程度)、10,000円〜16,000円(2000文字程度)があります。

取材に出ると単価は上がります。現在は28,000円〜5万円くらいでしょうか。これに交通費やかかった経費などを請求できます。

稼ぐためには人脈を広げる!!単価を上げる!!

約3年近くのフリーランス経験の中で、毎回ぶつかるのは「なかなか稼げない。安定しない」という壁です。

1記事5万円の単価の案件が週に1回・月4回あれば、それだけで20万円稼ぐことができます。でも、そんな簡単に高単価の仕事がまわってくるほど、世の中甘くありません。

コティマムも月の収入には幅があり、仕事の依頼数によって10万円単位で月収が変わることもよくあります。

まだ安定していない私が偉そうに言える立場ではないですが、フリーランスとして稼ぐために必要だと思ったことを書きます。

フリーランスで稼ぐために必要なこと

まずは地道に実績を残して契約先に信頼してもらう

何よりも、一番はこれだと思います。経験者も未経験者も、受けた仕事は責任持って行い、単価に見合う(むしろそれ以上の)クオリティの記事を仕上げる。

文章の内容だけでなく、対応の早さや締め切りなどの常識的なルールを守る、定期的な企画の提案を行うなど、「この人にお願いしたい」と思えるライターになることが大切です。特に在宅の場合は「顔の見えない相手」と仕事をするので、メールや電話対応も丁寧・親切を心がけなければいけません。

この内容を書いていて、ふと自分自身の仕事の仕方に反省するべき点があると気づかされました。私自身もまだまだ未熟なライターなので、この記事をキッカケに、至らない点に気をつけていかねばと思います。

経験値を増やし、単価交渉をする(単価を上げていく)

在宅の場合は単価が低いことも多いので、経験を積んで単価を増やしていくことはマストです。

コティマムの場合は「1文字◯円」という契約をしたことがないため、徐々に文字単価を上げていった訳ではないのですが、クラウドソーシングなどを通じてライターデビューした未経験者の場合は、執筆数を増やすことで1文字あたりの値段は上がっていきます。

経験者の場合はもっと直接的に単価交渉できますが、その場合も「過去にどのような記事をどれぐらい書いて、どんなジャンルに対応できるか」を相手に伝える必要があります。「即戦力としてすぐに使える人物だ」と思ってもらうのです。

これまでの活動をアピールし、人脈を広げていく

これまでの実績を相手に伝えることは、単価や報酬のアップにつながる可能性があるだけでなく、「新たな出会い」をもたらしてくれることがあります。

先述しましたが、コティマム自身も人からの紹介で今の仕事につながった場面がいくつかありました。出会う人に「こういう活動をしているんです。こんな記事を書いてるんです」とアピールすることは大切です。

また、私自身はやっていないのですが、SNSなどで自分の活動をPRしていくことも「新たな出会い」につながります。コティマムにとってはブログがそのツールです(今後はSNSでの展開も視野に入れています)。

自分のこれまでの歩みを、周囲にアピールしていきましょう!

つながった縁を大事にして、未経験分野でも挑戦してみる

新たな出会いによって、何か仕事を紹介してもらう機会に恵まれた時、もしかしたらそれは全くの未経験の分野かもしれません。

実はコティマムも、今でこそ求人広告サイトや育児系メディアの記事を制作していますが、これらのジャンルは未経験でした。記者時代は芸能担当でしたので、全く勝手の違う分野です。

「やってみませんか?」とお話を頂いた時、不安がなかったといえば嘘になります。そして、実際にやってみて苦しい思いをしました。

ただ、新しいジャンルに挑戦したことで確実に原稿制作の幅が広がりました。芸能記者時代にはなかった視点を持つこともできました(このあたりはまた別途書く予定です)。

もし皆さんに何か仕事で縁があった時、あまりにも無謀すぎる内容ではない限り、「やったことがないから」とためらうのはもったいないです。もちろん、無知や未経験によって相手に損害を与えてしまうのは論外ですが、「少し頑張ればできそう」と思えるのなら、迷わず挑戦してもいいと思います。

こうした新しい体験が、新たな収入源になることもあるのです。

まとめ

今回はかなり長くなりましたが、コティマムの体験をもとにフリーランスの稼ぎ方についてまとめてみました。

正直、フリーランスは厳しいです。特に在宅は単価が低い分、安定した収入になるまでに時間がかかる場合もあります。私自身もまだまだ納得のいく収入には届いていません。しかし、地道に続けることで花開いてくる場合もありますし、報酬や単価を上げることは可能です。

これから在宅ライターやフリーランスを考えている方は、「簡単ではない」という意識は持ちながらも、焦らずにコツコツと続けていってくださいね。

私もがんばります!!お互い、がんばりましょう!!

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